【病院での手汗治療】ETS手術の効果・副作用

【病院での手汗治療】ETS手術の効果・副作用

手掌多汗症の最新治療法ETS手術とは

ETS手術(胸腔鏡下交感神経節遮断術)の効果と副作用

手のひらの汗腺に汗を分泌させる正体は、脳の視床下部からの指令を受けた胸部の「交感神経」であり、その交感神経を遮断することで手汗が止まるということがわかっています。この交感神経を遮断する治療法をETS手術(胸腔鏡下交感神経節遮断術)と呼びます。

 

ETS手術では、両脇の下部からカメラのついた細い管を入れて、患部を見ながら交感神経を切除します。手術時間は1時間ほどしかかからず、傷跡も2~4ミリとごく小さく済むことから、術後の痛みも少なく、日帰りで手術を受けることが可能です。健康保険も適用されるので、10万円前後で手術を受けることができます。

 

手掌多汗症のETS手術のメリットとしては、手術の翌日から普段の生活に戻れ、交感神経を切断することでほぼ100%手汗を止めることができるといった点が挙げられます。他の手汗の治療法とは異なり何回も治療を行う必要はありません。そしてその制汗効果は生涯持続すると言われています。

 

しかし、ETS手術はいいことばかりではありません。治療に伴う副作用やデメリットも事前にきちんと理解してから検討するようにしましょう。

 

 

胸腔鏡下交感神経節遮断術の副作用

ETS手術(胸腔鏡下交感神経節遮断術)は手汗を止めるのに非常に確実性の高い手術ですが、次のような副作用がかなり高い確率で現れるので注意が必要です。

 

1.代償性発汗

手のひらから出る汗の分泌を手術によって強制的に止めたことにより、代わりに胸や背中、お腹やお尻、太ももからの発汗量が増えるケースが多く見られます。手汗が止まったのは良いものの、代償性発汗により衣服(シャツ)がびっしょり濡れるほど上半身に汗をかくようになり、以前に増して人目を気にしなければいけなくなったというケースも少なくありません。

 

2.手のひらの乾燥

ETS手術の効果で手汗が完全に止まるようになり、手が乾燥するようになります。手のひらがカサカサで保湿クリームが欠かせないという人が多く、冬場にはひび割れに悩まされるようになる人も少なくありません。

 

3.味覚性発汗

辛いものや酸味の強いものなどを食べると汗をかくこと(味覚性発汗)がありますが、これはごく普通のことです。しかし、ETS手術によって味覚性発汗がおかしくなり、異常なほど汗をかくようになったり、刺激物以外のものを食べても(チョコレートやアイスなど何を食べても)汗が出るようになるケースが見られます。

 

ETS手術は、手汗を止めるという面だけを見れば、即効性や確実性に優れた治療法と言えます。しかし、半永久的に手汗抑制効果を実感できる反面、大きなリスクが伴うということも違いありません。まだ受けていない他の手掌多汗症の治療法があるのであれば、別の治療法を試してみてからETS手術を検討しても決して遅くはないでしょう。

 

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